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2011/03/20

北風と太陽

震災から1週間以上経過して、少しずつではあるが、復旧が進んでいるニュースが入ってきてちょっとずつ希望の光を見ている気がする。

今回の大震災により莫大な被害を被ったゾーンはあまりにも大きく、被害状況もとてつもないレベルで復興まではかなりの時間を要すると思うが、友人たちからのメイルを読んだりニュースをみていると、リーマンショックによる経済危機の時のネガティブな空気とは全く違う前向きな空気を感じている。

まるで北風と太陽のお話のような感じ・・・人々はリーマンショックによるグローバルな不況で絶望を味わい、かたくなに閉ざし、守りに入ったが、今回は自発的に行動に移させるひとりひとりの底力を感じる。

facebookなどでも連日日本人の友人たちが震災に関する情報や募金の呼びかけなどをしていて、それに対する周りの外国人のサポートを目にすることが多く、小さな力が終結されて何か一つの社会運動的な部分に繋がっているのを目の当たりにしている。

今朝被災地から現在宮古市で教鞭をとっている以前の会社の世話役の先輩からメイルが届いた。1週間はそのまま避難所の学校で生徒さんのケアなどをしながら過ごしたようですが、一時ご家族のいる盛岡に戻ることができたようです。

一部引用します。

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私の勤務する中学校は高台にあり、現在避難所になっています。

長い揺れのあと、校庭に全校生徒が避難していましたが、サイレンや津波が押し寄せてきているという有線放送がずっと流れていて、海の近くに住んでいる生徒は泣いていました。

幸い生徒は全員無事で、命があってよかったという気持ちを味わいました。

家が流されてしまった生徒もいますが、宮古の人々は一日一日をがんばっています。

生徒の生活していた町が一つ消滅してしまって、瓦礫となってしまいましたが、予想以上の速さで道路が使えるようになったり、郵便が届くようになったり、いろんな人ががんばってくれているんだなと苦しい中にもありがたい毎日です。

同僚も休みなしで学校に泊まりこんで、避難所生活を支えていますので、私も明日からまた宮古に戻って何かできたらなと思っています。

自分の仕事をちゃんとやることが社会をささえているんだなあ、いろんな仕事の人がいてくれるおかげで社会が成り立っているんだな、なんてことを日々復興していく町の中で感じています。

元気でやってますのでご安心ください。

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いろんな人たちが力を合わせて急速に復興が進んでいる様子が垣間見れてうれしかったのと同時に、きっと今後もみんなが支えあって日本を復興させてくれると希望の光を見た気がする。

先日村上龍がNYタイムスに寄稿した分の中にも日本は失うことで希望を掴んだと書いていたが、今朝被災地に実際にいらっしゃる方からのメイルをもらって、逆にこちらが勇気をもらった。

もともと自然の厳しい東北、北海道の方々は寛容な人たちが多く、以前日本で仕事していた時にも、天候の関係で目的地にたどり着かなくても、大幅な遅れが出ても、みんな親切にしてくれていた心優しいお客様たちを思い出す。

穏やかだけど、芯の強い東北の方々がこれからの長い道のりを支え合って進んでいくのを何かしらの形で応援し続けたい。

各界の著名人、企業たちが被災地への義援金の寄付をしているが、日本では政治家の義援金などの寄付は一切禁止されているらしい。

こんな緊急時には特例で寄付を認めるなどの措置が取ってほしいと個人的に祈っている。

今朝は大江健三郎氏がイタリアの全国紙レプッブリアに原発、被爆に関するインタビューに答える記事が載っていた。まだ完全に復旧しない福島第一原発事故を機会に、いろいろと日本も今後のエネルギー政策に変化を求められるのかもしれない。

ひととおり収まった時に、日本全体がリセットされ、よりよい日本への進歩を遂げてくれるのをこれから温かく見守りたい。

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コメント

村上龍さんがニューヨーク・タイムズのThe Opinion Page寄稿されたものです。http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/2581/

唯一の希望は、日本人というのが、世界的にみても稀に見る忍耐強い人種であるという事が浮き彫りにされ、心を強く出来ることでしょうか?第二次世界大戦の廃墟の中から立ち直ったのは、単なる偶然ではなかったんだと今はっきりわかったように思います。
それにしても・・イタリア。派遣した救助隊は大使館に入り、屋上の放射能を測っただけなんて・・信じがたい民族ですね。私、また息をするのが辛くなってきた。おまけにイタリアの方が原発で事故を起した後の東京より放射能高いみたいですし・・・・。

投稿: ihoko | 2011/03/21 07:05

ihokoさん

村上龍さんのNYタイムズの記事、先日アメリカ人の友人から私もリンクもらって目にしました。
いざという時の底力、団結力、そして助け合う精神というのは本当に日本人の持ち味ですよね。
今回かなりの規模でいろんな人たちが復興に参加する空気が伝わってきて、時間はかかっても、きっとよりよい日本を復興してくれると信じています。

イタリアも今の政府がはびこっている限りは変わるものも変わらないですよね。NPOなどでイタリア政府に申し出た人たちもprotezione civileにお断りされたようですし。。。

でも本当にボランティアが必要になるのはこれからなので、個人レベルでの参加もやっと可能になってくるようなので国境を問わずいろんな人たちに参加してほしいと思っています。
日本でもここ数日前までは被災地に本当に食料もライフラインも確保されていない状況でボランティアの数が増えると逆に足手まといになるとのことで断っていましたが、やっと被災地までの道路なども整備されてきて、徐々にボランティア団体の人たちも入れるようになってきているようです。
私たちも日本サイドで救援物資の提供もできるようになりそうなので、今調整していますが、日本サイドは幸い輸入届出なしで通関できるとのことで税関にも確認が取れ、イタリア通関と輸送コストのみで送れそうですので、これから諸コストカバーできるように、またイタリアの友人などに助けを求めたいと思っている次第です。
長期的なサポートが必要になってくるでしょうし、可能な限りで自分の祖国の復興を支え続けられればと思っています。

投稿: Aya | 2011/03/21 10:16

ローマのほうが放射線が多い記事読まれましたね?
イタリア含めロシアからヨーロッパ全域にかけて、まだセシウム137が半減期が残っていて今でも食品などからも検出されます。ここ数年やっとセシウム134は放射線検査に出しても出てこなくなってきてますが、半減期が一番長い137はチェリノブイリから24年経った今もいまだに検出されないものがありません。(特に土壌で濃度の高い天然のトリュフ、きのこ類)だから今の日本の状況を考えると確かにそこまでシビアな状況ではない反面、現状が続くと地元の農家の人たちにしてみれば、既にセシウムなども検出されているので、不安の種は残ることだと思いますし、雨もここのところ結構降っているので、土壌汚染が心配で、本当にお気の毒です。一日も早く放射線漏れがブロックできるのを祈るばかりです。

投稿: Aya | 2011/03/21 10:30

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