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2011/02/21

イタリア帰国

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(東京でお客さんと一緒にお食事したお店の手書きのお品書き。毎日書くらしい。。。)

先週土曜日、無事イタリアに戻ってきました。

20日弱の日本滞在でしたが、今回も有意義な滞在で、いろんな意味で自分にとって収穫の多い旅になりました。

日本を離れて十年以上経過すると、当然のことながら、いろんな部分で自分がこの社会には既に属していないのを感じることも多く、どこかで居心地の悪い思いを無意識のうちにすることもちょっと増えてきたのも否めませんが、それでも日本、特に東京に滞在していると、人の層の厚さはやはりイタリアとは雲泥の差といったところで、いろんな意味でスケールの違う次元で第一線で活躍している人たちとの交流が出来たり、親しい友人たちからいろんな刺激を常にもらえるのはやはり有難い環境だと思います。

その反面、自分が日本に惹かれる最大の要因がそういう素敵な人たちに左右されているのも事実、実際に冷静に巷の人たちを眺めていると、いく場所いく場所でぜんぜん違うタイプの人たちがぜんぜん違う形で社会を形成しているのがよく見えてきて、以前日本に住んでいた時には、ただ接触が少ないというだけの理由で気にも止めていなかったような側面も沢山あるんだと今は気づきます。

確かに、何をするにも支障もなく、これだけの人口がいるのに社会が整然としているのはある種異常なレベルで凄いことだと思いますが、その反面、イタリアの生活に慣れていると、ちょっとあまりにも事務的で冷たく感じることも多いのも実際のところだし、没個性な社会には抵抗を感じたり、必要以上に気を使わなくてはならない世界になっていて窮屈な思いをすることも多く、私のようにマイペースな人間には結構煩わしいことも多いのかも。。と思うこともしばしば。

私が変わったのか、それとも日本が変わったのか・・・と一時帰国するたびにちょっと自問自答することも年々多くなってきた気がします。

私にとって居心地の良い場所=人に恵まれた場所でもあるのですが、ちょっとずつではありますが、イタリアでも少しは恵まれてきている証拠かも?とふと思えるようになった日本の滞在でした。

でも人間関係で一方通行なことは少ないし、お互いの関係を築くのは万国共通なんだと思う。当然ながら日本で費やした時間とその間に築き上げたゆるぎのない交友にはまだまだ敵わなくても、この土地にいる限りはできるだけポジティブに素敵な関係を築き上げることができるよう、少しずつでもいいから常に成長できる生き方がどこにいてもできるように、そして自分を見失うことなく自分らしく生きていければ・・・と思えた日本滞在でした。

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コメント

おかえり^^

あと一ヶ月で日本へ帰るウラシマタロコのあたしとしては、ほんとうにこの記事は身にしみます。(笑)帰る場所が故郷というのがどうでるか。でも刺激よりも、なんというか、今までのペースでのんびりとやりたいという希望なので、ある意味今まで40年近くも生きていてよく知らない故郷の豊かさを再発見→発信できるのが楽しみなの。

あと出発まで3週間なので、Firenzeくることがあったら連絡ください♪ ぜひ会いたいわ!!!

投稿: yossy | 2011/02/22 10:28

Yossy

ただいま~。相変わらず怒涛のような日本滞在でしたが、充実した時間がすごせたよ。
ほんと帰国まであとわずかになっちゃったね。
でもyossyたちは地元に帰るからまた東京で再出発するのとはわけは違うし、きっとまたいろんな意味で新鮮で素敵な再出発ができると思うわ。
なんせ東京はどこも飽和状態で、息が詰まりそうなところも多いし、情報に踊らされているような部分もちょっと疲れたりして、ね。

ほんと帰国前には一度必ず会おうね!
またゆっくり電話するわ。

投稿: Aya | 2011/02/22 10:37

有意義な日本滞在、よかったですね。

Ayaちゃんのように日本の外からしかもかなり長い間客観的に見続けていれば、今の日本には首をかしげることが多々あるんだと思います。
街の様変わりも驚くほどはやいし、流行もものすごい勢いで通り過ぎていきます。
つまんないことがもてはやされたり。

居心地の悪さはほんの少しだろうけれど、感じて当然でしょうね。良くも悪くも。

でも、ほっとする部分も多いのではないのかな?
それは、故郷でもあるけれど、築き上げてきた人の輪があるからでしょうね。
日本は変わってきているけれど、日本人は本質的にはあまり変わっていないと思うよ。
少なくともまわりはね。

うらやましいな。
私には考えられないくらい大きな社会で視野で物事を感じているんだろうね。

いつも何かを考えさせてくれるAyaちゃんに感謝しています。

投稿: あん | 2011/02/24 02:38

あんちゃん

久しぶり~。この前ちょうどあんちゃんの日記をまとめて覗いたところで、どうしてるかなぁって思ってたところだったよ。子供たちも大分大きくなったね~。
日本、特に東京はものの移り変わりが速いし流行に踊らされている部分を感じることが多いのは事実だよ。いろんなものが便利になる反面、人間が本来頭を使って自己コントロールしてた部分を機械が考えてくれる部分も多いから、この傾向が続くとほんとハリウッド映画のような機械に操られる人間の時代が来ることも本当にそう遠くはないのかも・・と日本に戻ると思うわ。自己主張する国ではないし、いろんなことも流されやすい部分も多いからかな?
そういう社会全体をみた危惧の部分に反して、自分が尊敬する人たちや大事な友達たちが変わらずに常に前に進んでいる様子をみるとほっとするわ。

投稿: Aya | 2011/02/24 08:29

お帰りなさい。有意義な滞在になられたようで何よりです。どこに国でもそうですが、第一線で活躍してる方々には素敵な人が多いですよね。私は数年前の例の仕事の折に、日本のそういう方々に沢山お目にかかる事ができ、それ以来、自分の国を誇りに思うようになりました。資源も何も無い私たちの国で、目立つ場所ではなく、モクモクと社会の秩序や公平な命の重みの為に、たゆまない努力を続けている優秀で真面目で真摯な方々に逢う事で、日本が抱える多くの欠点や息苦しさを差し置いても、誇りたいと思うようになりました。私はAyaさんのようにイタリアを少しずつでも肯定することは多分、これからも出来ないとは思うんですが、今後もう一度日本に住めるか?どうかは別として、以前より欠点も嫌な点も全てを含め、愛しいと思えるようになり、日本人でよかったと心底思えるのが収穫でした。

投稿: ihoko | 2011/02/24 15:49

ihokoさん

いつもながら日本滞在は有意義で、友人や取引先の方々にポジティブな刺激をもらえ、また今年も新たにスターティングポイントに立てたところです。
でもだんだん淘汰されてきてはいますが、それでもかなりの数の素敵な仲間たちに恵まれていることは本当に有難いし、私の財産で、この人たちに巡り会えて良かったと思うと同時に自分も置いていかれないように精進しなくてはと帰国の度に感じます。
私の場合、イタリアにいながらも食の世界において第一線で活躍するような職人さんたちとの触れ合いが占めるウェイトが多いので、いろんな細かい雑多にいちいち腹を立てるのではなく、素晴らしい人たちからいろんなことを学んだり吸収できればと考えるようにしてます。
多少の障壁があるにしても、最後は暮らす場所ではなく、人それぞれの考え方とか生き方だと思っているので。
ihokoさんの仰るとおりで、第一線で活躍する人たちは人格も素敵な人ばかり。私は感性を信じて動く人間ですが、8年間の接客業で不特定多数の人たちと毎日接することで更に人をみる目だけは備わったようで、その分素敵な出会いには恵まれているのかもしれません。私の場合、常にこれで満足と思えない性格なので、やはり日本での交友関係は自分の支えでもあり励みでもあります。

投稿: Aya | 2011/02/25 11:39

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