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2006/05/28

初夏のお庭

早いもので、5月ももうすぐ終わりですが、トスカーナはすっかり夏の陽気で、連日雲一つない晴天続きです。

Dsc05783_1 おかげで庭の植物たちも一斉に花をつけてくれました。

垣根に植えてあるニセジャスミンがこの暑さで一気に開花したので、朝夕お庭に出ると心地よいジャスミンの香りが漂っていて、気持ち良いです。

アンジーも庭の散策を楽しんでいます。

紫陽花だけはこの暑さでちょっぴりぐったりしていますが、それでも、鮮やかなピンク色が芝生のグリーンによく映えます。

お庭には蚊よけのゼラニウムも欠かせません。おかげで心なしか去年よりも蚊が少ないような・・・

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さて、玄関前もすっかりニセジャスミンの白とベルフラワーの紫色が綺麗に映えていて、暑い中、爽やかな空間を生み出してくれます。

元々植え込みがしてあったもので、何気なく世話を続けていたのですが、春先の八重咲きの淡いピンクのいばらに続き、心地よい彩を添えてくれています。

夏になると、今度は百日紅が咲いてくれるので、これまた楽しみです。

ここのところの陽気で百日紅の新芽もすくすく育っていますよ。

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以前、古びたとたん屋根がついていて気に入らなかった水周りもすっかりニセジャスミンのアーチに変身。

まだ完全には覆われていませんが、自然な趣に変わって、お庭の印象もちょっとだけ変わりました。

まだまだこれから一杯変えたい部分があるのですが、ちょっとずつ。

もう少ししたら、ラベンダーのはかなげな花も見られそう。

夏至まで1ヶ月を切り、日も長い時期なので、しばらくは時間があれば庭で過ごす時間が増えそうです。

ちょっとずつ自分のスタイルのお庭に仕上げられるよう、これからもアレンジしていきたいと思う今日この頃です。

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2006/05/25

またもやピエンツァへ

Dsc05684 先週末は急遽仕事が入り、またもやピエンツェへ行ってきました。

いつ行っても綺麗だなぁ・・と心底思える数少ない町の一つで、帰るのがもったいないくらい。

出来れば、旧市街の中にある修道院跡のホテルが経営しているリストランテのテラスから美しい景色を見下ろしながらお食事したかったのですが、スケジュールがタイトだったので、断念。

Dsc05682 緑の丘陵地はいつ見ても美しいです。

でも丘陵地の中をドライブすると、実はいろんな色が混ざっています。イガマメが綺麗に濃いピンク色の花をつけていたり、小麦畑の中に真っ赤なポピーが咲いていたり、菜の花のような黄色い花が咲いていたりで、見る者を楽しませてくれます。

Dsc05744 これは旧市街の中の人家の入り口の写真。

お花が見事に咲いていて、とても美しいです。

いくら高価なものを飾っても、植物の自然の美しさにはかなわない気がします。

今週末は私もお家の植え込みを綺麗にしたいと思います。

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2006/05/20

シエナの黒豚、チンタセネーゼを訪ねて

ちょっぴり間が空きましたが、先週のシエナ県の食の旅の最終日にはチンタセネーゼの肥育、加工、果物の栽培、加工しているオーガニック農家へ行ってきました。

場所はアミアータ山の中腹あたり。周りは緑一色で、鳥がさえずり、新鮮な空気が暖かく迎えてくれました。

Dsc05695 この地方の黒豚は白い縞が入っていて、見た目もちょっぴりキュートな感じ。野生で育っていた豚だけに、白豚よりも鼻の部分が長く、耳が前傾していて目の部分を覆うようになっているのは、やはり山の中で生活しやすいように徐々に進化した証拠のようです。

ここの肥育者は完全に放し飼いにしていて、40haの敷地内に約250匹のチンタセネーゼを飼っているとのこと。彼らの餌は100%オーガニックのものばかり。木の実(どんぐり、栗など)、草、きのこなど生えているものを食べて育ちますが、木の実が少ない時期には適宜とうもろこしや穀物を与えて栄養補給しています。

でも、こうやって広い原野で生活している豚さんたちはストレスもないので、伸び伸びとしていました。チンタセネーゼが成熟するのには、最低17.8ヶ月の肥育期間が必要。6ヶ月ほどで肥育される白豚からするとコストも敷地面積も必要なので、かなりの投資が必要ですが、こうやって動物を愛し、手をかけて育ててくれる肥育者の方がいるのは心強いことです。

チンタセネーゼは白豚よりも脂身が分厚いのですが、普通の豚と違って、善玉コレステロールが多いのが特徴。コラーゲンもたっぷりですし、体にも優しい脂身です。

Dsc05689 さて、こちらがチンタセネーゼの生ハム。トスカーナではパルマの生ハムと違い、肩肉は使わないので、モモの部分のみ生ハムにされます。

ここではシンプルに塩、胡椒だけで味付け、一切添加物などは使用せず、最低17,8ヶ月ゆっくりと熟成されます。

普通の白豚の生ハムよりもかなり小さめ(5,6kg程度)ですが、色も濃く、赤みの部分も脂の部分の風味とコクも濃厚で、本当に贅沢な逸品です。お値段も目が飛び出るほどいいものですが。

イタリア国内でも小売店で買うとキロ単価が80ユーロ程度。でも、肥育の手間と苦労を考えると意外と安い買い物かもしれません。

Dsc05688_1  こちらは熟成中のサラミ。

サラミの表面が徐々に白カビで覆われてくるのですが、全体が程よく白カビで覆われたら、コンディション良く熟成が進んだ証拠で、食べるのにも美味しい状態になっています。

熟成庫を見た後にサラミも試食しましたが、絶品。

彼らのところでは肩の部分の赤身もふんだんに使っていて、加工する過程で一斉にひき肉にするのではなく、赤身の部分と脂身の部分を別々に程よく挽いてから混ぜてあるので、練られた感じがなく、とても美味しく頂けました。

一暇かけることでこれだけ差が出るんだったら、手間を惜しまないのが大事だなって味見して実感。

サラミ以外にも生ハム、グアンチャーレ(ほほ肉)、ラルドの試食をしましたが、どれも綺麗に加工されていて、美味しかったです。自然で綺麗なものって味もいいんですよね。

最後にはリンゴの天然発泡酒、シードルをおもてなししていただきましたが、これまた不思議な独特の風味。ガスを入れているわけではないので、ほんのり炭酸が入った程度ですが、リンゴの風味豊かでやさしい甘さで、でも、キレがとても良く、飲み口がすっきりしていました。

リンゴは良くテイスティングの際に口の中に残った味を消すのに使われますが、このシードルでも代用できるかも?!なんて勝手に想像したところでした。

何はともあれ、素敵な食べ物と素敵な人たちと過ごすひと時はとても貴重なもので、わざわざ訪問してくれたお客さんのおかげで、私たちも一緒に素敵でリラックスした時間を共有出来たことにに感謝感謝。

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2006/05/14

ピエンツァからの眺め

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先週末訪れたのはシエナ県のVal d'orciaと呼ばれるゾーンで、美味しいワインあり、チーズあり、そして温泉ありの至れり尽くせりの場所です。

その中でもお気に入りの町は昨日書いたモンタルチーノとピエンツァ。

ピエンツァは世界遺産にもなっている中世の趣を残した小さな町で、丘陵地から眺める景色は絶景です。

このゾーンは牧草や小麦がたくさん栽培されていて、丘から見下ろす光景は季節によって様変わりするのですが、今は遠くから見ると緑一色。Dsc05677

ピエンツァが美しいのは町の人たちの努力にもあります。

路地には至る所に綺麗にお花が植え込みしてあって、訪問者を和ませてくれます。

レンガと石造りの趣のあるお家にはテラコッタに植え込みしたお花が映え、暖かい雰囲気を醸し出していました。

ピエンツァはペコリーノ・ディ・ピエンツァという羊のミルクで作られるチーズの生産地としても有名。大半のペコリーノは比較的若い熟成(2,3ヶ月程度)で食べられることが多いのですが、中には限定生産で長期熟成のもの、胡桃の葉で包んでテラコッタの壺の中で夏場に熟成されたフォーリアディノーチェ、そしてマルケにある穴倉に預けて熟成させたペコリーノディフォッサなどもあり、長い時間手をかけて作ったチーズは普通のものよりもコクのあるそれぞれ独特の風味を持ち、もちろん嗜好品なのでなんともいえませんが、好きな人にはなんとも言えない味わいのチーズに生まれ変わります。

私が個人的に好きなのはフォーリアディノーチェ。普通は低温(5~10度)で熟成されるペコリーノが多いのですが、このチーズは特別。夏場の高温を時期を選び、3ヶ月ほど先に熟成したチーズをベースにし、陰干しした胡桃の葉とペコリーノを交互に並べてテラコッタの中で1ヶ月程熟成するのですが、高温で熟成することでペコリーノが汗をかき、不必要な水分、油分が流れ出し、そこの部分に胡桃の葉の香ばしい香りが吸い込まれ、風味高いコクのあるチーズへ姿を変えます。

チーズの生産者を訪問し、製造の様子を試食もしたのですが、説明+試食に気を取られ、写真はなし。出来立てほやほやのリコッタチーズももらい、美味しく頂きました。ざる豆腐チーズ版といったところ?

何はともあれ、ピエンツァはいつ来てもそして何度足を運んでも飽きない場所です。アクセスが悪いのですが、機会があったら、是非一度訪問して欲しいものです。

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2006/05/13

モンタルチーノの夕焼けを拝んで

木、金の2日間。仕事を兼ねてシエナ県へ。

アテンドの仕事ながら、独断と偏見で選んだ美味しいものが待ち受けていただけに、ほとんど仕事はさておきといった感じ。

初日はブルネッロで有名なモンタルチーノへ。Dsc05681_3

目的地は親友の友達が経営するモンタルチーノから南に下った丘陵地にある小さなワイナリー、La Torre。

山道を抜けたところには、サンジョベーゼグロッソ種のブドウ畑が待ち受けていました。

丁度まだ新芽が出てきたばかりでしたが、目の前に一面に広がるブドウ畑を拝むのはいつ見てもとてもすがすがしいものです。

夕焼けでほんのりと色づいた空と新鮮な空気、そして新緑を肌で感じ、とてもリフレッシュした気分になりました。

Dsc05679 オーナーのルイジ氏にブドウ畑の真ん中で葡萄の栽培の話を一通り伺った後はワインの熟成庫へ。

こちらはブルネッロを熟成させている大樽。彼が使用するのはスラボニア(旧ユーゴ)産のオーク樽。フランスのオーク樽よりも更に一回り大きなサイズでゆっくりと3年半ほど寝かせてゆっくりと熟成されます。

大樽を使うのには訳があります。熟成の長いタイプだけに、小さめの樽で熟成を進めるとどうしても木の風味が強すぎて、葡萄の風味を駄目にしてしまうため。実際彼の作るRosso di Montalcino, Brunello di Montalcinoはまろやかで、フルーティ。でも、きちんとコクもあり、バランスの良い心地よい味わいでした。

その後、ルイジ氏も一緒に晩御飯を食べに町のトラットリアへ。シンプルなトスカーナ料理と彼のワインを堪能しながら、話に花が咲き、とても楽しいひと時でした。

また葡萄の収穫期には是非とも足を運びたいものです。

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